アコギ弾き公園デビュー〜その2
ボーカル、ちょっと恥ずかしい
アコギ弾き語りの公園デビューを果たしたのはよかったけれど、ボーカルはちょっと恥ずかしい。
おそるおそる、小さい声から始めた。
高いキーが出ないし、声が裏返るしで、そのたびにまわりを見回す。たいてい、だれも聞いていないので、だんだん慣れて「まあいいや」となる。
そのうち、うちと同じ感じで歌えるようになってきた。
土、日曜になると近くの公園に出かけている。
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弾くのは、自分がいいなと思う曲。
昭和のフォークソングや、かつてのテレビ番組で流れていた懐メロ曲。
洋楽なら、70~80年代のヒット・ソングやアコースティック・ブルース。
最近の人気曲はステキだけど、よく知らないし、弾きこなせない。
コード進行とか、アレンジとか、凝っているからね。
結局、自分が聴きなれた曲におちつく。
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散歩の人が立ち止まり、声をかけてくれるようになった。
「その歌、昔コンサートに行って聞いたのよ。いい曲よねえ。久しぶりに思い出したわ」とか、「わたしたちが知っている古い歌を歌ってくれて、ありがとう」とか。
いえいえ、こちらこそ聞いていただき、ありがとうございます、と恐れ入る。
音楽をきっかけに、見ず知らずの者どうしで話が始まるって、いいなあ。
ペットを介して友だちになる人たちも、きっとこんな感じなんだろうな。
出会いはステキなこと。アコギが趣味で、よかったなあ。