VUメーター作ってみた〜その6
組み立てる
VUメーターユニット、信号増幅基盤、電源スイッチ、DC24V入力端子、音声信号の入出力用RCA端子をつなぎ、はんだ付け。
電源スイッチには念のため、自作スパークキラーを付けた。
ケースの各パーツ取り付け位置を決めたので、干渉しあうこともなく、作業はスムーズ。
組み上がったので、テスト。
ipadのイヤホン端子から音声信号を取り出し、挿入。さらに手持ちの真空管アンプへと流した。
電源スイッチ、オン。
照明が灯り、2個のメーターとも針が一瞬振り切れ、ゆっくりゼロに戻った。
ipadで音楽を再生すると、スピーカーから曲が流れ、VUメーターがそれに合わせて動き始めた。
1曲目。
左の針の振れがやや小さい。
微調整が必要かも。
2曲め。
今度は右の針の振れがやや小さい。
どうやら左右のアンバランスは、再生する曲そのものの左右バランスが異なっているだけのようだ。
ともに1〜2時方向まで針が振れるので、問題なさそう。
見ていて、あきない。
子どものころ、ステキだと感じた、VUメーターが今、目の前で針を振らせている。
やっぱり、いい。
近い将来、微調整はするけど、今はこのままながめていたい。
VUメーター作ってみた〜その5
最大の難関!!
アルミケース加工は最大の難関だ。
とくに、VUメーターユニット2個を取り付ける前面の化粧パネルは、長方形の穴を2つ開ける必要がある。
アルミ板の加工はハードルが高い。
パネルは1.2㍉厚。
表面を傷つけず、正確に四角い穴を2つ並べることは、私のような素人にはむずかしい。
そこで、別の方法を選んだ。
アクリル板などで代用するのだ。
机の引き出しをさぐると、いらない文房具のファイルノートを見つけた。
表紙はポリプロピレン製で、厚さは1.3㍉。
色はグレーで使えそう。
アルミパネルの大きさに切り取り、シャーシにはめ込むと、ぴったり。
カッターナイフで四角い穴を2個あけた。ユニットを取り付けると、いい感じ。
30分ほどで完成した。
強度はアルミ板より劣るものの、電源アダプターが外付で熱を帯びることもなく問題はなさそう。
後面のアルミパネルは、トグルスイッチ、DC24V端子、入出力用のRCA端子4個をそれぞれ取り付ける穴をあけた。
ドリルやリーマーを使い、こちらは、2時間ほどかかった。
ケースの準備が整えば、あとは回路を組み込むだけだ。
VUメーター作ってみた〜その4
入力レベル!
24VDCアダプター、メーターユニット、信号入力端子を仮につないで、通電試験。
スマホの音楽信号(ラインレベル)を入力すると、2個とも針はふれるものの、振り幅が小さい。
信号増幅基盤にある感度調整用の半固定抵抗器をドライバーで回してみる。
入力感度を最大にすると、針は半分ほど(12時の方向くらい)まで振れるようになった。本当ならもう少し振れて、時々、レッドゾーンに達するくらいがいいな。
基盤をよく見ると、入力端子間(ホット〜コールド間)にアッテネーターとして600Ωの抵抗器があと付けされている。
メーターユニットは中古の取り外し品なので、この抵抗器は前の使用状況に合わせて取り付けられていたのだろう。
こいつが針の振れを鈍らせているようだ。
一方、過大な入力信号があった場合、回路やメーターを防ぐ役割も果たしている。
とりあえず、抵抗器を外さず、このまま組む。
針の振りを大きくしたければ、あとで数㌔Ωの抵抗器か半固定抵抗器に交換し、入力レベルを調整すればいいや。
ケースの加工に入る。
VUメーター作ってみた〜その3
コンパクトに!
VUメーターユニットは、ヤマキ「YVU-60」。
24V仕様で、信号増幅用の基盤もついている。
小さめだが視認性は高い。
パネルに取り付ける機構もしっかりしている。
通電すると、2個ともメーター表示板の照明は点灯し、針もスムーズに動く。
調整ネジを回せば針の初期位置の微調整も効く。
問題なさそうだ。
落札価格は、5000円弱。
ホームページで新品価格をみると、左右チャネル分で、ナンと計60,000円!
取り外し品とはいえ、10分の1以下で入手できたのは幸運だ。
動かすのに必要な補足パーツを検討する。
アルミケース
24V DC電源
入出力端子
電源スイッチ
入力レベル調整用の2連切り替えスイッチと抵抗器か、2連の可変抵抗器
といったところ。
大切なのはアルミケース。
見栄えを決めるからね。
高級感を出したい、などとあれこれ見比べるのが、楽しい。
できるだけコンパクトなものにし、色はメーターの縁に合わせ、黒にする。
これらを、ネット通販でポチッと入手。
計4000円くらい。
そろったら組み立てる。
VUメーター作ってみた〜その2
メーターユニットが命!
VUメーターのユニットを左右チャネル分、手に入れたい。
ググると、中華メーターが何種類か売られている。
小さすぎたり、思うようなデザインがなかったり。
値段は数千円からで、意外と高い。
あきらめて、ケース入りの完成品を探すと、国産メーターを用いたものが、数万円から十数万円で見つかる。
ニッポンの製品は優れているけど、手の届かない値段だなあ。
完成品もあきらめる。
ヤフオクで中古ユニットを探してみる。
ヤマキ製の取り外し品を見つけた。
音声の電気信号をメーターの針を振らせるまで増幅する基盤も付いている。
入札すると、ラッキーにも競り落とせた。
タイミングが良かったのかもしれない。
届くのが楽しみ。
周辺部品もそろえようっと。
VUメーター作ってみた〜その1
- VU表示は高級の証し
VUメーターがほしくなった。
音の出方にあわせ、針が揺れる、あの2つのメーターだ。
これがついたオーディオアンプは高級だった。
うらやましかった記憶がある。
子どものころ遊びに行った近所のオーディオマニアの家。
大きくて高そうなスピーカー、LPがいっぱい並んだ棚、木製ボディーのレコードプレーヤー、シルバーのチューナー…。
機材のもつ迫力に圧倒された。
とりわけ、間接照明で浮かび上がるVUメーターの行き戻りする針に高級さを感じ、あきずにながめていた。
10歳代半ば、VUメーターはデジタルのLED式が主流になった。
それはそれで美しく、見入ってしまうものの、幼心にステキだと感じた、針が動くVUメーターの印象が強い。
やっぱりアナログが好きだ。
50歳代後半になって、少し時間にゆとりができた。
オーディオ雑誌をめくると、往年のアナログVUメーターつきの高級アンプの写真に目が止まる。
いいなあ。
自宅に、高級でないし、VUメーターもないけれど、すでにアンプはある。
思いついた。
よし、手持ちアンプにつなぐVUメーターを作ろう。
アコギの塗装がデコボコに!
半年ほどソフトケースに入れてクローゼットにしまっていたアコースティックギターを取り出した。
ボディーのお尻に触れると、ん? ざらざらの感触。
見ると、エンドピンの近くのクリア塗装が、10㌢×8㌢ほどの範囲で表面がくすみ、デコボコになっている。
ソフトケースのパットに触れていた部分だ。
パットは合成皮革で、化学反応で塗装が溶けたようだ。
大切にしているギターなので、ショックは大きい。
自分で直せるかな。
ググると、ラッカー塗りだと、よくある事故のようだ。
反省。
アコギ、ラッカー塗装、リペアなんかの言葉で検索すると、修復液があるらしい。
Freedom Custum Guitar 社の「f54 Shiner」という液体磨き粉。
今は「Glossing Polish」というようだ。
ネットで取り寄せた。
柔らかい布にとり、力を入れずに繰り返しこすると、少しずつデコボコが緩やかに。
いい感じ。
1時間ほどで、元通りとまでは言わないものの、目立たない程度に修復できた。
よかった。
みなさんも収納に気をつけて。
一番いいのは、ケースに入れっぱなしせず、マメに弾くこと。
これに尽きる。